人の好き、嫌いは脳の反射にすぎない

4月を迎えて会社や学校など新しい環境になった、という方も多いのではないでしょうか?
新入社員として会社に入った方は、「仕事には早く慣れることができるだろうか?」とか「上司や先輩とうまくやっていけるだろうか?」などの不安があるのではないでしょうか?

とくに人間関係に対しては、
「自分に好意的に接してくれる人がいるといいな」
「自分を受け入れてくれる人がいればいいな」
と無意識に考えていると思います。

1日の大半を過ごす会社ですから、自分にとっての大事な居場所となります。
なるべく苦手なタイプの人とは関わりたくないと思いますよね。

じゃあこの「苦手なタイプ」と「好きなタイプ」っていったい何で決まるのでしょうか?
「どんな人が好きなの?」と聞かれてすぐ答えられる人、そうはいないと思うんです。

いやいや私は答えられますよ、という人も実は後付けの理由だということがほとんどです。

たとえば好きなタイプが「優しくて親切で人の話をよく聞いてくれる人」として、他の誰かがそういう条件の人を連れてきても「この人はあまり好きじゃないな」と感じることもあるからです。

よく好きな異性を「フィーリングが合うから」などと表現しますが、フィーリングの正体は?というと「脳の反射」なんですね。

「脳の反射」は、95%は無意識で、私たちが意識できるのはたったの5%なんです。
え〜っ??て感じですよね。
脳の反射は、私たちの性格に基づいていろんな物事の「意思決定」をしています。
つまりとくに考えることもなくほぼ反射によって自動的に判断しています。

だから理由が説明できないわけです。

そこで問題になるのが、苦手なタイプの人と接することです。

学生のころは関わらなくてもいいのですが、会社では関わらないといけないこともありますよね。

はじめから「なんだか苦手」と構えているとなんとなく相手にも伝わっているような気がします、いえ伝わっているんですが・・。

そう思っちゃいけないとわかっているんだけど・・というあなたにやって欲しいことがあります。

相手を「きっとこんな人でこんなことを思っている、考えているに違いない」と「評価する」のではなく「どんな考えの人でどんな性格を持っているんだろう?」と考えていただきたいんです。

相手を理解しようとする気持ちです。

たとえば、大きな声で怒っているような感じがして怖い、と思っている人がいたら「どんな時に大きな声で話しているのかな?」と観察してみます。

「いつも」なのか?
または「人に注意をする時」なのか?
または性格は「せっかち」なのか?
「心配性」なのか?
といった具合です。

どんな時に声を荒げているのかわかれば、むやみに怖がらずにすみます。

そして落ち着いて相手の性格が理解できるようになると今度は相手の良い性格に気づくようになります。

責任感が強く部下思い・・とか。

良いところが見えてくると相手にも自然と伝わり、本当に凄いなと感じた時に「〇〇さんがいてくださって本当に心強く思ってます」などと伝えると相手も喜んでくれます。

誰でも自分を理解してくれる人は大好きです。

頭ではわかるけれど苦手な人は苦手だからムリ・・と思うかもしれませんが「評価」より「理解しよう」と心がけるだけで、自然に相手との関係がかわっていきます。

好き、嫌いはあくまでも「脳の反射」です。
それで、人間関係を決めてしまうのはあまりにも損です。

本当は自分の助けになってくれたり、かけがえのない理解者になる可能性のある人かもしれないからです。

相手を理解する余裕なんてない〜と思ったら「こういう人だ」と評価する(決めつける)ことだけはやめて「まだどういう人だかわからないし、私が知らない部分も持っているかもしれない」と考えるようにしてください。

苦手な人を作らないだけでも生きやすい(自分の居場所ができる)です。

「嫌なタイプの人」と感じたら「私の脳が勝手に反射してそう思っているんだな」と考えてみてください。

すこしラクになると思います。

あとは自分に完璧を求めすぎて落ちこんだりすることがないように新しい環境にゆっくり慣れてくださいね。