うちの夫、もしかして帰宅恐怖症・・?
そんな心配を抱えている女性がいらっしゃるかもしれません。
働き方改革で、残業が少なくなり定時に家に帰れるはずなのに、なぜかまっすぐ家に帰らずネットカフェや公園で時間をつぶして、家族が寝静まってから帰宅する夫が増えているとTVの特集でもやっていました。
共働きで子育てをしている女性からみれば、朝から夜寝るまで頭も身体もフル回転で頑張っているのに、早く帰宅できるのに帰宅せず何も手伝わない夫に怒り心頭するのは、当然のことと思われます。
「こんなに私は頑張っているのになぜ協力してくれないの!」とはじめは怒っていてもだんだん「私を認めてくれない」「私を否定しているんじゃないか」と悲しみや憎しみさえも生まれてくるのではないかと思います。
また「もう離婚しかない」と思いつめてしまっているかもしれません。
では、本当に夫は妻のやっていることを認めず妻に協力する気がないのでしょうか?
中には「自分の楽しいことだけ」を優先する子供のような男性もいることはいるのですが、ほとんどの男性は、そうではなく妻を手伝いたいと思っています。
はじめは妻を手伝っていたけれど、「やり方が悪い」とか「あなたは家事をほとんどやっていないから楽でいいわよね」と言われ続けて心が折れてしまったとTV のインタビューでも男性が答えていました。
「それくらいで心が折れるなんて私がどれだけ大変かわかってるの!」と思うかもしれませんが、
残念ながら、言わないでもこちらが何をやってほしいか理解して率先して行動できるような<共感力>が備わっている男性は、少ないです。
脳の違いです。
「こうしてくれるのが当たり前」「よそのご主人は言わなくてもこれくらいやってるよ」は「要求」を表す言葉であって、言われる方はやる気をなくしてしまいます。
やる気をなくすだけでなく、やり場のない「怒り」を自分に向ければ鬱にもなり得ますし、場合によっては、ギャンブルやアルコール、不倫に走ってしまう可能性もあります。
まずは、相手に怒りをぶつけるのではなくコミュニケーションをとってみることからはじめていただきたいと思います。
その前にまずは、頑張っている自分を認めてあげてください。
できればご主人に認めてほしいところですが、まずは自分で自分を労ってください。
それから、ご主人と面と向かってコミュニケーションをとるようにするといいと思います。
コミュニケーションは相手に自分の要求を言う、ということではありません。
まず相手を理解しようと思わなければ、相手は本音を語ってくれませんし、コミュニケーションにはなりません。
目的は「なぜご主人が手伝わないのか?」の理由を知って手伝ってほしいことだと思います。
先ほど言ったように本人は手伝う気があるけれど、やり方が悪いと言われて落ち込んでしまった(または怒ってしまった)のかもしれませんし、仕事モードの頭を切り替える時間がどうしても必要なのかもしれません。
理由がわかれば対処ができると思います。
そして「私のことを否定しているわけじゃなく協力する気持ちがあったんだ」とわかるだけでも安心できると思います。
人は、家庭が「自分の居場所」であれば自然に帰りたいと思うものです。
居場所とは自分を理解してくれる人がいる場所です。
人は皆、自分を理解してくれる人が大好きです。
この記事を読んでくださっているあなたも理解者は大好きだと思います。
理解者が欲しければ、まず自分が相手の理解者になってから、「こうしてほしい」をリクエストとして伝えるとうまくいきます。
できれば相手とうまくやっていきたいと思うのはお互い同じだからです。
お互いにとって、家が最高の居場所になるように、相手の理解者になることからはじめていただければと思います。