六甲法占星術とパーミストリーで見る俳優 中井貴一さん


先日NHKBSで俳優・中井貴一さんの特集をやっていました。
中井さんといえば80年代のドラマ「ふぞろいの林檎たち」で柳沢慎悟さんや時任三郎さんと共演していたのが印象的です。
2012年のNHK大河ドラマでは松山ケンイチさん扮する「平清盛」の父親役を演じていました。

先日の特集のインタビューの時に見えた右手がマスカケ線でしたが、日比谷シャンテにある手形の左手もマスカケなので、両手マスカケなんですね。

両手マスカケといえば徳川家康公が有名で「天下取りの手相」または「百握りの手相」とも言われ大変な吉相と言われています。

でも天下を取るまでは、親と別れたり、思い通りにいかないことの連続で苦労することも多いようです。

実際に家康公も幼い頃に母親と引き離され人質生活を余儀なくされたり、信長からスパイ容疑をかけられ、正室・築山殿と嫡男・松平信康を熟考の上殺害、切腹させたり、その後も苦労の末に征夷大将軍になり江戸幕府を開いたのは60歳の時。
決して早いとはいえません。

中井さんもわずか2歳で父親の俳優・佐田啓二さんを亡くしていて、父親の記憶は全くないといいます。
絶対に父とは同じ職業にはつかない(俳優にはならない)と決めた子供時代から「じゃあいったい何をしたらいいんだろう・・?」と悩み続け、色んな出会いや体験をしてやっと俳優でいる意義を見出したのはつい最近のことのようです(現在中井さんは53歳です)

マスカケ線を持っている人は「人と同じことをする」ことに興味を持たないようです。
世の中での自分の役割はなんだろう・・など考えるスケールが大きく、個人的な利益などにあまり関心がないようです


また六甲占星術で見てみると、中井さんは「東甲命」→東タイプになります。
東は太陽の昇る方向。
また万象学では、東という場所に対して、「時は春にして朝。始まる時とする。草木まさに芽吹く時とする」といった定義づけをしています。

つまり東タイプは創始者としてのエネルギーにあふれていて、最大の特徴は「始まり」「始める力」だということです。

親とは違った職業につきやすい・・ということもこのためです。
中井さんの場合は、お父さんと同じ職業についていますが、はじめから役者を目指していたわけではありません。

結果同じ職業につきましたが、同じ俳優とはいっても往年の二枚目スター佐田啓二さんとシリアスからコミカルな役までこなす中井さんとは全く演技スタイルも方向性も違っています。

親の会社を継いでも、全く違った会社のようになるのがこの<東>の人の特徴です。

そして<東>の人が何よりも生きていく上で必要なことは「自分の足で歩く」ことです。
親などに甘え、いつまでも頼っていると才能が伸びないばかりかいつも不満を抱えていたり、そのため何かの依存症に陥ったりすることもあります。

中井さんの場合はお父さんが早く亡くなったことで、お家はあるものの贅沢はできず、いつもガマンの連続だったことが結果としてよかったのだと思います。
ちなみに東タイプの人は父親と縁が薄いことが多いようです

もしお父様がずっと健在で、なに不自由なく育っていたら、多分今の中井さんはなかったのではないでしょうか。

同じ職業につきたくないと思いながらも大学在学中に映画出演の話があり、「父親のことを知るきっかけになると思った」という理由で出演を決めますが、その時に俳優になる決意はなかったそうです。

その後28歳の時のある映画出演をきっかけに感動を覚え、俳優でいる喜びを知りますが、また38歳の時に「自分は何のために役者をやっているのか」という壁にぶちあたり、日本を飛び出して中国に行き映画出演したそうです。

中国ではまったく無名な上、日本人はただ一人。
彼が円の中に入っていくと「日本人が来たよ」といって円がほどけていくことに「心から寂しい」と感じたそうです。
撮影は極寒の中行われ、言葉もココロも通じない場所での4か月にも及ぶロケは過酷を極めたそうです。

普通だったらめげてしまうところですが、彼がとった行動は、「ムリにでも話しかけて<映画を完成させる同じ舟にのっているんだ>と思わせるしかない」ということでした。
そして撮影の終盤ついに一人の女優のから「中井(チョンチン)は私たちの仲間」と言われたそうです。
この時「一人の人間として受け入れられることがこんなに嬉しいなんて・・」と涙が止まらなかったそうです。

コスモパームでいうところのA思考です。
自分が寂しさや憤りを感じても相手のせいにせず「自分にできること」を探して実際にやっていく。
そのことで周りの人も変わっていきます。
本当にこれを実践されて凄いと思います。
だから中井さんを慕う人やファンも多く、人気があるんですね。
(手相を見ると月丘から昇る「人気線」がくっきりあります)

それとインタビューを聞いていて「プロセスを大事にする方」だと感じました。
これも東タイプの特徴です。
師匠は必要なく、自分の経験・体験を通じて自分なりの法則や意義をみつけていきます。

「なぜ俳優をやっているかわからないけれど、30歳までは修行だと自分に課した」
「37歳までは守りだったから(お父様が37歳で亡くなったため自分もそれ以上は生きられないと思っていたそうです)38歳からは攻めでいく」
など、自分の計画に沿って進んでいるようです。

あとこんなことも語っていましたね。

「俺は中井貴一として誰に迎合することもなく、中井貴一らしく役者道を進んでいこうと思っている。
後輩に何も教えられない、伝えられないけれど、精一杯やっている姿を見せることができる男でありたい。」

かっこいいですね〜(*´∀`)
個性を活かせる仕事で世の中のために貢献していく<東>と<マスカケ線>の持ち物を見事に生かして花開いていらっしゃいます。

そして持ち物以上に大事なことは「人のために自分が何ができるか」をいつも考えていることが成功のヒケツだと思います。
私たちの生活の中でも実践できますね。

では中井貴一さんみたいな<東>タイプの人とのつきあい方をご紹介します(^^)

パートナーやご主人(奥様)が東の場合
とにかくシャイで照れ屋さん、おつきあいのはじめの頃は気持ちがあるのかないのかわかりません。
自分が甘えるよりも「頼られるのが好き」です。
「これがうまくいかないけれど、どうしたらいいかな・・?」などと聞くと喜んで相談にのってくれます。
「好き」と直接言わなくても一緒にいるということが好きな証拠。
結婚してからも細々した相談にのってくれなくても相手のことをちゃんと見ていて、何かあったら自分が出て行くつもりでいます。
結婚して子供が出来ても「夫婦で楽しみたい」という気持ちが強く、たまのお休みはお出かけしていつまでも恋人気分でいられると幸せです。

子供が東の場合
性格は優しいですがマイペース。
とにかく親のおしつけを嫌います。
自分の体験がすべてということも・・。
学校でも「意味がない」と思った授業はまったく聞きません。
時には先生から呼び出しなんてこともあり、お母さんはヒヤヒヤするかもしれませんが、「なぜこの宿題をやる必要があるのか」がわかればきっちりできます。
自分の個性が表現できるような活動、趣味があれば学校でものびのびできます。
なるべく早く親元を離れて独立させることも良いです。
テニスの世界ランキング7位になった錦織圭くんがこの東タイプです。

上司が東の場合
頼っていけば大体相談にはのってくれます。
でも同じことを何度も聞くことを嫌います(^_^;)
ぱっと見ればだいたいのポイントがわかる<東>タイプの人は、なぜ同じことを何度も聞くのか理解できないからです。
1回目の時にわからなければとことん聞いて、マニュアルを作っておきましょう。
そして何か計画が進行中の時には必ず経過報告もしましょう(東タイプの人はプロセスが大事です)
基本的には人情味があって真面目。
頼れる上司です。

これからも有名人の方がどんなふうに持ち物を生かしているかご紹介していきたいと思います。
お楽しみに(^O^)