アンガーマネジメントって聞いたことありますか?



みなさんは「アンガーマネジメント」という言葉を聞いたことがありますか?
私はこの土、日に「アンガーマネジメントファシリテーター養成講座」という講座を受講してきました。

アンガー=怒り
マネジメントは「管理」という意味合いでよく使われますが、この講座だと「後悔しないこと」
つまり「アンガーマネジメント」は「怒りで後悔しないこと」いう意味になります。

「怒り」そのものは「感情」なのでけっして悪いものではない、ということは知っていましたが、「怒ったあと」が問題なんですよね。
誰かにむかつくひとことを言われて「反射」して言い返してしまった場合、どんどん言い合いがエスカレートして関係が悪くなってそれが長引けば修復不可能になってしまったり、一日中気分が悪くなって仕事でもミスをしてしまったり。
反射をした場合、いいことがないんです。

じゃあどうしたらいいか?という具体的な方法について詳しく教えていただきました。
その中のひとつ「6秒まつ」
怒りの感情のピークは6秒なので、その6秒間を身体を使って待つといいそうですね。
手に「頭にきて言い返したいこと」を書いてもいいかもしれません。
相手に直接言い返すよりほっぽどいいです。

そして「怒り」はそもそも相手との価値観の違いから起こることがほとんどですが、「自分と相手が全く同じ価値観でないと許せない」ということだったら、けっこうな頻度で怒っていなければならないわけですよね。

怒るのってけっこうエネルギー使いますよね^^;
若い時と違って怒ったあとはぐったりしてしまいます(T_T)

でも「自分とは価値観が違うけれどもまあ許せるな」という部分を自分の中で多くしていくと怒る頻度も減って、気づいたら「最近怒ることが少なくなったな〜」なんて思うこともある、ということも教えていただきました。

そしてそもそも「自分の価値観は目に見えないから相手にはわからない」ということが目からウロコでした(゚д゚)!
言われてみればそうなんですが・・。

たとえば子供が脱いだ靴を揃えずそのままにしている、食べ終わった食器を片付けない・・などでイライラしていましたが、子供からすれば私の中での許せないことの優先順位がそんなに高いなんてつゆにも思ってないわけですよねぇ・・。
私としては「そんなことやって当然でしょ」と思うのですが、当人にとってはたいして重要なことではないわけです。
その場合は、相手に上手に「リクエスト」して理解してもらう必要があるということなんですね。

そしてその時大事なことが「気分」によって「怒るとき」と「怒らないとき」があるということがないこと。
前回は同じことをしても怒られなかったんのになんで今回は怒られるの?と怒られた方は困惑してしまいます^^;

怒りで後悔しない「アンガーマネジメント」は1970年代ころアメリカでDVなどのメンタルヘルスプログラムより発展したという説が有力だそうです。
それ以後の2001年の世界同時多発テロ以降に社会不安の増大とともに一気に広がったということです。
日本人よりもアメリカ人は怒りやすいということですが、そのことで殺人事件までたくさん起きているのでもう切羽詰まっているというところでしょうか。

ビジネスや青少年教育の現場で研修が行われているのはもちろんのこと司法でもアンガーマネジメントが用いられているそうです。
たとえばDVの矯正プログラムとして義務づけられていたり、有名なハリウッドスターも事件を起こした時に裁判所でアンガーマネジメント受講を義務づけられたりとてもポピュラーらしいです。

日本でも犯罪の内容がだんだんアメリカに近くなっている気がします。
ふとしたことでキレて身近な大事な人を傷つけてしまったり・・。
だからこそこれからの日本にもアンガーマネジメントが必要不可欠になってくるかもしれません。

アンガーマネジメント協会の理念は「怒りの連鎖を断ち切ろう」です。
会社で上司に怒られたら、そのイライラを家庭にぶつけてしまったり立場の上から下の者へと連鎖していくことが多く、この連鎖を断ち切ることができたら世の中が今よりよくなっていくはずという理念をもとに連鎖を断ち切るための普及活動を行っています。

私も微力ながら、自分のアンガーマネジメントをしながら機会があれば入門講座を開催して「怒る必要のあることは上手に怒れ、怒る必要のないことは怒らなくなる」仲間を増やしていきたいと思っています(^_^)


ご興味のある方は

一般社団法人 アンガーマネジメント協会