ガマンと感情のコントロールは違う

イライラや怒りはいけないことだと誰もが思っていると思います。
だってイライラしていれば自分がずっと気分が悪いし、人から見た印象も悪いことはわかっているからです。
「だからガマンするしかない」と思っている人も多いと思います。
私もそうでした。

ところが一定のところまでガマンしていると相手のひとことをきっかけに爆発するんですね。
急に怒る私に相手も面食らうことがほとんどでした。
そして相手も逆ギレするという悪循環。
ちなみにこれは、つきあいはじめの彼とのことです。

たとえば、本当にささいなことで、私がなにかの食べ物の容器の蓋をちゃんとしめなかったことを指摘されて怒ったことがありました。
彼はモノを大事にする細かい性格で私はざっくりでアバウトな性格です。

私の言い分は、「私はいつもあなたの〇〇や〇〇の態度が嫌なのにガマンして言わないでしょ!
それなのにたかが瓶の蓋をしめ忘れたくらいでそんな言い方しないでよ。」

それに対して彼の言い分は「僕はこれを大事に食べたくていつも注意して蓋をしめていたんだから粗末にされたら腹がたつでしょ。それを注意しただけなのになぜ自分が悪いことを認められないの?」

今思えばなぜそんなことで怒ったのかと思いますが、その時はとにかく言われる(言い方)のが嫌で腹がたったんです。

まず言われる前にガマンしていたことが多かったから、ささいなことが引き金になったんですね。
ふだんから彼に対して、嫌だと思うことがあったらその場で上手に伝えていればよかったんですよね。

いらっと来ることは誰にでもあるので「そのやり方は納得できないな」とか「その言い方は嫌だよ」とその場で言って終わりにすればよかったのですが、以前はできなかったんです。

それと自分の欠点を認めたくなかったんですよね。
私はズボラでルーズなところがあるのですが、それを自分で認めるのが嫌だったんです。
でもアンガーマネジメント講座でやっているように「嫌な性格も自分の持ち物であることに過ぎない。 性格=自分ではない」とわかったら楽に認められるようになりました。

性格=自分だと思っているから、自分を否定するようなことは自分も認めたくないし誰かに言われればなおさら拒否したい気持ちが大きくなります。

同じように相手の性格も持ち物だということです。
とくに嫌な性格が・・です。

・注意のしかた、ものの言い方がきつい
・一方的で決めつけた言い方をする・・などです。

言って直してくれれば(または直せるなら)いいのですが、なかなか今までの性格やクセは変えられません。

そして厄介なことに嫌なところが見えると長所はまったく見えなくなります。
雪だるま式に相手の欠点ばかりが見えて嫌になってきます。
それが長引けば、おつきあいしていた、または結婚していたけれどお別れした、という結果にもなりえます。
離婚原因の第一位に上がってくることが多いのは「性格の不一致」ですが、相手の性格の嫌なところばかりが目についた結果だと思います。

「嫌な性格も誰も好きこのんで持っているものではなく、持たされている<持ち物>」だと考えてみたらいかがでしょうか?

その証拠にその人は、その性格で悪い評価を受けていたり損をしていることもあると思います。

その人はそれなりに悪い性格で苦労しているんだ、と理解しようとすれば腹もそれほどたちませんし性格を変えてやろうとも思わなくなります(すぐにできなくてもトレーニングするとできます)

そして「この性格ならこういったことがあり得るな」と予測できると腹もたちませんし、むしろ「やっぱりね〜」と笑いにもなります。

「がまん」は相手を変えたいという要求から来ていることがほとんどです。

「相手を理解しよう」と思えば実際には理解できなくてもイライラや怒りがかなりクールダウンします。

アンガーマネジメント(怒りの感情のコントロール)は、怒らないためにガマンをすることではありません。

まずは客観的に自分の怒りを見ることから始まります。

「それって自己分析でしょ。今までずいぶんやってきたけれどそれとどう違うの?」という方はぜひ無料相談会にお越しください。

もうガマンしない、快適でおだやかなあなたでいるお手伝いをぜひさせてください(*^^*)