職場でのいらいら解消法

こんにちは。
「人間関係を改善するアンガーマネジメントのプロ」興津寛枝です。

新入社員として会社に入った方も少し職場の雰囲気に慣れてきたころでしょうか?

30年ほど前ですが、私も金融機関に新入社員として入社しました。

右も左もわからず右往左往しながら、とにかく慌ただしく日々が過ぎていきました。

「早く仕事を覚えなければ!」というプレッシャーがとにかく大きかったため、何をしても緊張の連続で肝心な仕事が頭に入りません。

その上、物事の要点を抑えることが苦手という性格上でのハンデを持った私は、先輩に注意されることが多かったです。

昔のことですから、先輩も厳しくて「同じことを二度も聞かないで!」とか「それ、昨日もやったよね、どうやってやったか思いだしてみて」などと言われいっぱいいっぱいになってしまいました((泣)

そして時間がたつにつれ、「なぜ一生懸命やっているのにそんなこと言われなきゃならないの?」
と今度は逆恨みのように思えてきて、いらいらする時間が多かったように思います。

このイライラの原因は当時は、厳しい先輩のせいだと思っていました(笑)

ところがアンガーマネジメントの視点からいうと原因は「自分」にあるんです。

厳しい先輩に対して私は
・頑張っているんだから褒めてほしい
・私にもわかるようにゆっくり説明してほしい
・もう少し優しく親切にしてほしい

という一方的な期待をしていました。
そうしてくれて当然だと思っていたんです。
ところがそれが見事に裏切られました。
だから「いらいら」になったんですね。

ところがとくに相手に悪意があったわけではないんです。
それどころか実は私をいらっとさせた言葉は「早く覚えさせなければ!」という職場の先輩の「責任感」から出た言葉だったということが後からよくわかりました。

いらいらの原因は実はこのように「自分」の中にあるんですね。
同じことを言われても平気な人もいますよね。
だから受けてである「自分」の中に原因はあるんです。

この一方的な期待(要求)がもともとさほど強くない人もいます。
そういう人は、人に期待しないからラクですね。

でも期待(要求)が強い人は自分で苦しみの原因を作ってしまいます。
育ってきた環境で親からの期待が強かった人も要求が多くなりがちです。

「じゃあ要求が多い私はだめなの?」と思われるかもしれません。

そうではないんです。
要求があることは仕方のないこと、でもそれを自覚して人に求めないようになると自分がラクになります。

ストレス解消法というと、何か他の手段で発散させることを考える方も多いと思います。

たしかに疲れてしまう前に息抜きして自分の心に余裕をもたせることも効果的です。

ですが、根本の理由はこの「要求」にあるのです。

自分の要求を否定せずに客観的に見てみることで、少し相手に対するいらいらから解放されます。

もうひとつのいらいらの原因は「理解不足」ですが、これについてはまたお話ししますね(*^^*)