マインドフルネスがいらいらに役立つ



先日、東京井の頭通りにあるモスク「東京ジャーミー」に行ってきました。

もともとイスラムのデザインや色合いは好きなのですが、モスクの美しさには感動しました。
トルコなどの外国に行かなくても日本にいながら、モスクを目の当たりにできるなんてありがたいことです。

私は特定の宗教を持ちませんが、イスラム教であれ仏教であれ、人々が祈りを捧げる姿は美しいなと感じます。

誰かの幸福を祈るような「ポジティブな祈り」は、「オキシトシン」などの脳内快感物質が分泌されて、脳を活性化させて体の免疫力も高めることが脳科学でもわかっています。

反対にネガティブな感情、例えば誰かに対する怒りや妬み、恐れなどの感情から相手の不幸せを祈ってしまうと「コルチゾール」というホルモンが分泌され、脳の海馬を萎縮させて記憶力を低下させたり、どんどん不安になってしまうこともわかっています。

相手の幸せを願える状態ならいいのですが、職場や家庭で理不尽な扱いを受けてる時などは、どうしても怒りやイライラなどのネガティブな感情ばかり出てきてしまいます。

そんな時は、どうしたらいいのでしょうか?

そんな時に役に経つのがグーグルやアップルが注目して最近では日本でも話題になっている「マインドフルネス」の考えかたです。

集中力やストレスや疲労の軽減など多くの効用があることが指摘されています。

マインドフルネスとは、「今ここ」に集中することです。

今、起きている感情や思考を例えば自分が怒っている時なら「ああ、自分は今こんなに〇〇に対して腹が立っている」とまずは客観的に観察することです。

怒りの感情も、自分を守るための「防衛感情」なので、あるのは当たり前ですしなくなったら危険を察知することもできず困ってしまいます。

ただここからが大事です。

そこから怒り続けて、怒りを増幅させないこと。

〇〇のこういうところがダメなんだよ。前にもこんなことがあって・・といかに相手がダメかを考え続ける。

はじめは少し腹が立っていただけだったとしても、そこからどんどん妄想が膨らんで、もっともっと怒りが大きくなります。

怒りが続くと相手ではなく自分の体や心を傷つけます。

そうは言っても今までの考え癖を変えるのは簡単ではありませんよね。

なんとあのお釈迦さまでも怒ったことがあるそうです。

道を歩いていたら急に通りすがりの見ず知らずの人に頬をひっぱたかれた。

「なんだこいつは!」と怒るわけです。

ところがお釈迦さまのすごいところは、そのあと「怒りを手放すこと」ができることです。

少し間をおいてから「なぜ急に頬を叩いたんだ?」と落ち着いて聞いたそうです。

なかなかできないことですよね。

反応としての怒りは出るけれど、そのあとは冷静に分析しています。

これを実践しやすくするのがマインドフルネスで、客観的に自分の感情を見れるように瞑想をしたりヨガをしたりという方法をとることが多いようです(慣れてくれば瞑想などしなくてもできるようになるようですが)

アンガーマネジメントでは、怒りの要因を特定して怒り続けることをやめることで怒りをコントロールできると講座で紹介していますが、マインドフルネスも共通する部分がたくさんあり、アンガーマネジメントを実践する上でも良い方法だと思いました。

アンガーマネジメント静岡教室の講座では、脳科学やマインドフルネスの要素も取り入れていますので、自分の思考や感情で解決しないことがあるという方は是非お問い合わせください。無料相談もお受けしています。

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