2017年もお世話になりました。

今年も最後の一日となりました。

皆さんにとってはどんな年だったでしょうか?

私は、アンガーマネジメント静岡教室を2月にオープンしてから、思っていた以上にたくさんの方に講座を受講していただいて、ありがたい限りです。

アンガーマネジメントは、怒り・いらいらの感情のコントロールをする「心理トレーニング」ですが、当教室で開催している「アンガーマネジメントステップアップ講座<思考編>では、親しい人との人間関係を大きく変えてしまうことも少なくありません。

離婚後、自信をなくしていた女性もアンガーマネジメントステップアップ講座を受講してくださった後、すぐに男性と交際をスタートさせて、あれよあれよという間に再婚をしました。

若い頃のようなどきどき感はないけれど、とても安心できる相手だそうです。

お話を聞いていて彼女が相手の良いところをたくさん見ることができるようになったからだと感じました。

とても自然体なカップルで微笑ましいです。

男性の受講者も当教室を訪れてくださいました。

夫婦の関係がかんばしくない、自分の物言いがきついようで妻から避けられてしまう、どうしたらいいか?などのご相談も複数いただきました。

いくら正しいことを相手に教えてようとしても「いらいらしながら」または「怒りながら」言ったのでは残念ながら、伝わらないどころか避けられて関係が悪化するだけです。

なぜいらいらしてしまうのか?

それは相手に要求していることと相手の状況を理解していないことから起こります。

そんな感情から出る言葉・・たとえば

「こんなことくらい言わなくてもできて当たり前だろ」
「他の奥さんはできるぞ」
「誰が食わしてやっていると思ってるんだ」
「言うことを聞かないなら離婚だ」

などと半ば脅迫のような言葉も怒りの感情から出てきます。
(数年前に芸能人の離婚の時に取り上げられた「モラハラ」もこれに当たります)

それを言われた奥さんは、自分の尊厳を傷つけられた、私の気持ちを理解してくれない、という気持ちが強くなり奥さんもまた怒りになるかガマンするか離婚ということにもなる可能性があります。

「なぜですか?僕は正しいことを妻に教えてあげているだけなんですよ」と思うかもしれませんが、ここがそもそも間違いです。

たしかに「正しい」かもしれませんが、「自分は正しいんだから相手が言うことを聞いて当然」という気持ちから生じる<怒り思考>は、相手を攻撃するばかりでなく自分をも苦しめます。

結局は、関係破綻になってしまうからです。

要求されて「はい、あなたの言うとおりです。気をつけます」という人はまずいないです。

誰もが嫌な気持ちになります。

言うことを聞いていてもそれはあなたが怖いからか、諦めているか(内心は怒りです)のどちらかです。

この場合、熟年離婚になるケースもあります。

「俺を怒らせる相手が悪い」と思っている以上は、関係改善は望めないし状況は変わりません。

自分の感情のコントロールは自分でできます。

感情のコントロールができた上で相手に「こうしてほしい」と伝えると言うことを聞いてくれます。

そんなことを講座でレクチャーしています。

2018年は社内研修の話もすでにいくつか頂いていますが、教室ではとくに夫婦関係改善に力を入れたやっていきたいと思っています。

皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。

夫婦関係を改善するアンガーマネジメント