こんにちは。
春の嵐のような天候から、暑い日差しを感じるような天気になりました。
たとえば「いつもと同じように仕事をしているはずなのにミスが多くなり、上司から指摘されることが増えた」
「職場で今までと違う部署に移動になり、慣れない仕事に戸惑っている」
「付き合っている彼が急に冷たくなって連絡がとれない」などのご相談があります。
運気が悪い時期を東洋の占いでは「天冲殺」と呼んだり、「大殺界」と呼んだり「空亡」と呼んだりします。
細木数子さんの六星占星術の影響もあり、お客様でもこの運気が悪い時期を知っている方も多く「私、いま運気が悪いから何をやってもダメなんですよね」とおっしゃる方もいらっしゃいます。
東洋の占いの考え方では、天体の動き(空間)を表すのが十干、時間の流れ(時間)を表すのが十二支とされていて、それぞれが順に巡っています。
ですがこの2つをひとつずつ組み合わせていくと、空間は10、時間は12ですので、どうしても2つ余ってしまいます。
つまり時間はあるのに空間がない、空白の期間ができてしまう。
この時期を天冲殺や大殺界とよび、運気が悪い時期とされています。
占いの本を読んでみるとおおかた「この時期は、交際、引っ越し、転職すべてだめ。この時期にすると不幸になる」といったような内容が書いてあります。
でも実際に本当に悪い時期で、なにか行動をしたら悪いことばかり起こるんでしょうか・・?
過去に悪い時期であったのにも関わらず「とくに大変ではありませんでした」という方もいらっしゃるんです。
なんとなく運気は良い、悪いで判断しがちですが、そもそも「悪い」ってどんなことでしょうか?
ゲッターズ飯田さんが運気が悪い時期を「裏運気」とよんでいました。
人間の欲望は変わる時がくる。いつまでも同じだと飽きてしまうから変わるが、その変わる時期が「裏運気」だというということでした。
表運気は自分の欲望に素直に向かっている時期で、裏運気はいつもと違う欲望に向いだした時期だと説明してありました。
たとえば表運気では、今まですごく好きだった趣味を楽しんでいたけれど、裏運気ではそれに急に飽きて、突然仕事のステップアップに目覚めるとか。
でもいつもと違うことをやるので、なかなかすんなりいかない。
それでこんなふうに考えられるんじゃないかと思いました。
自分の欲望に素直に向かえて気分が良いことが多い(不快に感じることが少ない)→運気が良い
自分の欲望が通らないので気分が悪いことが続く→運気が悪い
人間は自分の欲望が通らなくなったところから学んで成長していきます。
だから運気の悪い時期は、自分のステップアップの時期といってもいいんじゃないかと思います。
私も数年前の運気の悪い時期には、全く自分の欲望が通りませんでした。
・親の認知症が進み、今まではあまり頻繁ではなかった実家との行き来が増えた。
自分の親とはどちらかというとそれまでは疎遠でした。
でも父の認知症が進んだことで、母ひとりでは手に負えなくなり手伝うことで、苦手だった父に関わらないといけなくなった。
・離婚を決定づけるようなことが起こった。
うまくいかない結婚生活でも、継続するしかないと思っていた。
でも相手側の原因で離婚せざるをえない状況になってしまった。
こららの欲望が全く通らず苦しい状況に「さすが天冲殺だな」と思いました。
その時はすでに占いを仕事にしていて悪い時期の意味も知っていたので「今までの生活を一変する時がきたんだな」と思いました。
とくに離婚については、結婚生活を継続するのにはどう考えても無理があるとその前から悩み続けていたからです。
でも世間体が悪い、とか収入の面で不安があるなどの理由で変化を起こすことが不安で行動できませんでした。
でももう離婚せざるをえない状況になってしまったわけです。
親のことについては、ずっとこの疎遠な状態ではまずいなと感じていました。
とくに父とは、子供のころからなんとなく苦手で近寄りがたかったため関わりが少なかったのです。
この気分が最悪の時期に私が考えたのは「この苦しい状況はきっと自分にとってのステップアップのチャンスだ」ということでした。
うまくいかない時は「なぜ私ばかりがこんな目に合うんだろう」と誰しも思います。
私も欲望が通らなくなり始めた時はそう思いましたが、もがけばもがくほど辛いし、いたずらに体力や気力を消耗します。
自分を傷つけてもいいことはありません。
だから、あまり頭で考えずできることを淡々とやっていました。
その結果はというと父はそれから数年後に他界しましたが、あの時に関われて本当によかったと後から思いました。
関わらないでいたら、後悔が残ったに違いないからです。
元夫とは離婚になりましたが、現在は再婚してお互いに理解しあえる夫と幸せにやっています。
うまくいかない経験から、なにが大事かを学んだ気がします。
自分の経験もあって運気の悪い時期が悪いと思いません。
それどころか私のように生活を一変したい人には大きなチャンスだと思います。
「いや私は今の生活が気にいっていて変えたくないんだ」という方もいらっしゃると思いますが、思い通りにならないことが起こることで今まで当たりまえだったことに気づくこともあります。
たとえば
・病気になってことで健康の大事さに気づく。
・親の介護をしなければならなくなったことで親が健康でいてくれたありがたみがわかる。
・慣れない仕事に部署異動になったことで、気づかなかった自分の可能性にきづく
自分の欲望が通らない時期であれば「さあ、来い!」くらいのドMの精神でいた方が楽かもしれません。
自分の過ごし方しだいでステップアップするのは確実ですから。
この時期にやらない方がいいこと、またはうまくいかない人の特徴は
①うまくいかないことを運気や誰か(または先祖や霊)のせいにする
②失敗してもすぐ忘れてしまう、学ばない
①は結構危険なんです。
自分以外のなにかのせいにすることで、よくないものを引き寄せます。
人の弱みにつけこむ商売も残念ながらあります。
「これを買えば運気が上がる」などと言われ高額な物品を買わされたりしますが、度がすぎれば財をすべて失うことにもなります。
物を買っても解決しないどころか悪くなります。
この時期であまり影響をうけない人の特徴は、運気の流れをなんとなく自分で理解していて「なるようになるさ」と半ば開き直っている人です。
誰かに理不尽な扱いをされても「今はこういう時期だから」とあまり気に留めず、逆に人のために尽くしています。
自分ができることなら「手伝いましょうか?」と率先して引き受けたり、会社だったら人が見ていないところで汚れているところを掃除したり・・。
よくしたもので、見ている人っているんですよね。
その1年後には、頑張りを認められて昇給したりする人も実際にいました。
運気が悪いということがどんなことかおわかりいただけたでしょうか?
占いも上手に使えば、運気を予測できて心構えもできます。
上手に運気の波を乗り越えてくださいね(*^^*)