紫微斗数 命無星曜について
on 5月 20, 2019
(色とりどりの柄が美しいアフリカン雑貨を販売する静岡市内のRuise Bさんの店内)
紫微斗数の「命宮」という自分そのものを表す宮に「主星」がないことを「命無星曜(格)」といいます。
6〜7人に一人の確率で存在すると言われています。
実は私もこの命無星曜に該当します。
主星に色があるとすると「無色透明」が命無星曜といった感じでしょうか。
「無色透明」ということは、自分がない?と思われるかもしれませんが、色がないということなので、自分がこうしたいと考えて自力で道を切り開いていくよりは、どちらかというと周囲の色に染まりながら生きていく方が得意ではないのかと思います。
自分自身の今までの人生を振り返ってみてもそうでした。
とくに30代くらいまでは、そんな感じ。
何をやりたいという自発性もなくまわりが学校に行っているから学校に行き、就職も入れる会社に入り、結婚もとくに深く考えず適齢期に付き合っていた人と結婚したといった具合です。
別にそれにとくに不満を感じることもなく生きてきました。
とくに自分の色をもたない命無星曜は周囲の色に自然に染まるのですが、これが環境によって大きく左右されます。
良い影響を受ければ良い色に染まり、そうでない時は悪い色に染まり相当苦しい思いをします。
結婚生活に陰りが出始めてなんとなくうまくいかなくなってきたころに「私はこのままでいいのか?」と悩み始めました。
お金などの現実面で困ったということではないのですが、夫婦としてまたその親もいる環境に自分がいることにとても不自然さを感じ、自分の居場所とは感じられなくなりました。
不仲の具体的な原因もあって精神的にずいぶん苦しみ始めたころに、それまで勉強を続けてきた占いを仕事にすることを決めました。
結局、結婚生活は破綻しましたが、占いが仕事として本格的になり生き方が大きく変わりました。
今の生き方は、自分ではじめから目指していたというよりは、周囲の影響を受けながら結果的にそうなっていったという感じです。
ちなみに私の紫微斗数の命盤には、適職として占いや講師業が出ています。
若いころには到底考えつきもしなかった職業ですが、結局はそうなったんですね。
命無星曜というと個性がなにもなく成功しないのではないかと思われるかもしれませんが、そんなことはないです。
芸能人、有名人でも命無正曜の人はたくさんいます。
たとえば小室哲哉さん、浜崎あゆみさん、長島一茂さんなど。
小室哲哉さんは、ミュージシャン、音楽プロデューサーとして輝かしい一時代を作りあげました。
でも10年ほど前には詐欺事件で訴えられたり、昨年2018年には不倫疑惑が発覚して音楽家、作曲家を引退することを表明しました。
突然の引退表明に驚かれた方も多いのではないでしょうか。
成功はするけれど周囲の影響をとても受けやすいのではないかと感じます。
命無星曜の人は、一見華やかに見えても精神的に繊細でもろい面がある人が多いようです。
創作活動をするのには才能を発揮しますが、誰と関わるかで人生が大きく変わってくると思います。
タレントの長島一茂さんも素朴な天然キャラが受けていまではテレビで大人気ですが、プロ野球選手時代はなかなか成績が残せなかったり怪我に悩んだり、プレッシャーからパニック障害になったこともあるそうです。
そんな経緯もあって野球選手としては不遇でしたが、明石家さんまさんとの縁から今の芸能人としての活躍があるとか。
ついでにいうと長島さんの「来因宮」という自分の人生のテーマがわかる宮は「父母宮」に当たります。
「父母宮」は、両親や上司を表します。
父母や上司から良くも悪くも大きな影響を受けますが、とくに悪い場合はその試練を乗り越えることで人生の満足感、達成感を得ることができます。
尊敬であり憧れのお父さんの背中を追ってプロ野球選手になるも選手としては不本意なことが多かったけれども、その後のきっかを作ってくれたさんまさん(自分を引き上げてくれた先輩、上司といってもいいと思います)のおかげで現在の活躍があるということですから、父母(上司)の影響が大きいということですよね。
ここまで命無星曜の人は、周囲の影響を受けやすいというお話をしてきましたが、そうでなくても誰と出会うかで人生は大きく変わってくると思います。
運気がよくないときこそ人や環境のせいにせず、できることをコツコツやっていく誠実さが信頼されて、助けてくれる人が出てくるのではないでしょうか。
そんなふうにいられたらいいなと思っています。