ケンカをするとつい言いすぎてしまう
on 8月 17, 2019
先日行ってきた梅ヶ島温泉にある安倍大滝の写真です。
遊歩道を歩くこと40分あまりで、目の前に広がる雄大な滝の姿は圧巻です!
実は日本の滝100選にも選ばれたすごい滝なんです。
残暑も厳しくまだまだ気が抜けない日が続きますが、いかがお過ごしですか?
お盆休みでどこかへお出かけでしょうか。
今週、鑑定に見えてくださったお客様は、なかなか普段はお休みがとれないけれど(また休みがあっても忙しい)今回は長いお盆休みがとれたので来ました、といって見えてくださる方もいらして嬉しいです。
ご相談内容は、ご家族のことや子供さんの進路やパートナーとの関係、健康の心配などいろいろですが、相手との関係で悩んでいるという方も多くいらっしゃり、それもふだんはあまり言いたいことを相手に言わないけれど、いざ言う時には怒りが止まらなくなって責め続けてしまうことで相手との関係が気まずくなるというお悩みもありました。
私は心理学や脳科学の知識もベースにアドバイスをさせていただいてますが、脳科学でこの相手を責め続ける行為を説明すると
脳には「扁桃体」という部位があり「情動」を司っています。
誰かにイヤなことを言われた、されたという情報を扁桃体がキャッチするとただちに脳の主要部位に緊急事態を知らせて、同時に戦ったり逃げたりするのに必要なホルモンの分泌を命じて心臓の鼓動は早くなり血圧が上昇して、必要に応じて筋肉を動かせるように準備します。
動物がジャングルの中で敵に遭遇した時に「危険だ!」と察知すると怒りの感情を使って相手を襲うか逃げるかするということと同じことですね。
扁桃体は自分を危険から守る(これは自分が嫌いなものか?傷つけるものか?自分がこわがっているものなのか?という原始的な問いかけから自分を守る)役割をしています。
だから扁桃体は必要なのですが、問題は扁桃体に支配されてしまうことです。
頭にきて相手に意見するうちにもっとエスカレートして言わなくてもいいことまで言ってしまった、後になって「なぜあの時あんなに頭にきたんだろう」という経験はないでしょうか?
それが扁桃体に自分が支配されてしまうということです。
支配された結果どんなことが起こるかというと怒りの感情が暴走して、言わなくてもいいことまで言ってしまって相手との関係が気まずくなったり、嫌われたり、相手の反発を買ってもっとひどいことを言われてイライラし続けたり・・。
扁桃体(情動)のコントロールは人間関係、また自分自身を健全に保つために必要といえます。
イラッときて扁桃体が反応することは仕方ないことですが、その後暴走するのを止めるのは早い時点で「自分の感情」を知ることが大事です。
自分の感情なんてわかってると思うかもしれませんが気づいていないことも多いです。
あとになって自分の本当に気持ちに気づいたという経験はないでしょうか。
脳には前頭前野という部位がありますが、この部位が扁桃体の暴走を弱める働きをします。
前頭前野が健全に働いているからこそ「そうはいっても相手にも言い分があるかも」と考えることができたり、人とつながっていたいという最も人間らしい働きをしてくれます。
扁桃体に支配されないよう早い時点で怒りを止めて(具体的にはその場を離れたり、散歩に出たりする)自分の感情を客観的に見るトレーニングをしていったら怒りはコントロールできるようになります。
怒ってはいけない、いらいらしてはいけないということはないのですが、それが続いてしまうと自分を責めたり人間関係がぎくしゃくしたりして自分が苦しいので、コントロールできた方がいいですよね。
そういう私も以前はかなり怒りっぽかったです。
とくに家族には自分の思い通りにいかないとイライラを態度に出していました。
性格悪いですよね(笑)
でもおかげさまでいらいらをコントロールできるようになったら、自分自身も楽だし家族や友人との関係も安心できるものになりました。
まずは自分がいらいらしている、怒っていることを自覚することから始めました。
「自分の意見は正当だから怒って当然」と思っているとなかなか感情が自覚ができません。
「自分が楽になる」ことを目標にまずは自分の怒りの感情を自覚することがコントロールのスタートだと思います。
まだまだ残暑が厳しいですが、水分補給などしてご無理しないで体調を崩さないようお過ごしください。